灯りはそのままに
うちに来ると、いつも私の好きなお菓子を持ってきてくれた。
外で会っているときは、終電ギリギリまで一緒に居て、帰りは部屋まで送ってくれたが、私の部屋で会うときには、暗くなる前に帰ってゆく。
そんな風に、いつだって、さりげなく気を遣ってくれてるのがよくわかる。
*
ある日、シュウジが私の部屋に来ていたとき、いつものようにお菓子を持ってきてくれた。
「ありがとう⋯⋯なんか、いつものお菓子と違うのまであるけど、どうしたの?」
「実は、ピノコにお願いがあって」
それで、山吹色のお菓子なのか。
「もちろん、嫌なら断って構わないんだけどさ⋯⋯」
「話なら聞くよ?」
「高校時代の同級生から、同窓会を兼ねたパーティーに誘われてて⋯⋯何故か知らないけど、パートナー同伴ってことになってるんだ」
「うん」
「それで、ピノコさえよかったら、同伴をお願いできないかなって」
外で会っているときは、終電ギリギリまで一緒に居て、帰りは部屋まで送ってくれたが、私の部屋で会うときには、暗くなる前に帰ってゆく。
そんな風に、いつだって、さりげなく気を遣ってくれてるのがよくわかる。
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ある日、シュウジが私の部屋に来ていたとき、いつものようにお菓子を持ってきてくれた。
「ありがとう⋯⋯なんか、いつものお菓子と違うのまであるけど、どうしたの?」
「実は、ピノコにお願いがあって」
それで、山吹色のお菓子なのか。
「もちろん、嫌なら断って構わないんだけどさ⋯⋯」
「話なら聞くよ?」
「高校時代の同級生から、同窓会を兼ねたパーティーに誘われてて⋯⋯何故か知らないけど、パートナー同伴ってことになってるんだ」
「うん」
「それで、ピノコさえよかったら、同伴をお願いできないかなって」