初夜に暗殺された王女は魔獣の国で再起する~魔獣の国の王の求愛がとまりません


「ナダル王国とオルベリア王国の同盟は決裂したようです」

キルギアに戻って二週間後、ラインハルトが意気揚々と執務室に駆け込んできた。
先日調査させていた部下たちからはダンテ子爵が貴族たちにデュランダル討伐の声掛けをしたところ、貴族たちから総スカンを食らっていると報告を受けていたところだったので、二重にいい報告だ。

「よし!」

ギルティが拳を持ち上げている。

「さらにナダルのユーリーン王は最近寝室に篭りきりになっているともっぱらの噂。除霊を祈祷師に頼み、寝室にお札を山のように貼り付けているようで部下からの不信感につながっているそうです」

「やりましたね。ディアン様」

メルディスも手を叩いた。

「ユーリーンの憔悴ぶりからいくとそろそろ薬をニジェールが盛っているのかもしれないですね。ねぇ陛下?」

シェリアも嬉しそうにしている。

だが、自分一人がなぜか変な気分だった。
信用している部下がみなシェリアと笑っている光景がなんだかふに落ちずイライラするのだ。
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