初夜に暗殺された王女は魔獣の国で再起する~魔獣の国の王の求愛がとまりません
「お前はもういい。俺が一人で行く」

周りを近衛兵たちが取り囲みシンと静まり返っていた。

デュランダルが腹心の部下の頬をぶった。
それほどまでにあのディアンという女性を……

「誰か、馬をまわせ」

デュランダルの殺気立った言葉に近衛兵の一人が足を一歩踏み出した時だ。

「待ってください! 陛下っ」

それまで呆然と立ちすくんでいたロレッタが大きな声で叫んだのだ。

「わたしも行きます!」

「なんだと? ロレッタ、それはだめだ。俺が死んだらお前しかこの国を継いで行ける者はいないんだ。ホワイトサーベルは上級魔獣だ。命の危険がある。絶対に連れていけない」

「ダメよ。行きたい。いいえ、行かなくちゃいけないんです。ホワイトサーベルが言った。必ず陛下と一緒に来いって。場所もわかるわ」

「なんだと?」

ざわっと近衛兵たちがざわめいた。
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