初夜に暗殺された王女は魔獣の国で再起する~魔獣の国の王の求愛がとまりません
と、一連の会話を聞いていた大神官がすーっと前に出てきた。

「陛下。ロレッタ王女殿下はどうやら聖女様のようです」

「何?」

聖女?
あの神話に書かれていた伝説の聖女か?

キルギア国民ならだれもが知っている
聖女と聖王の物語。

聖女は魔獣の言葉がわかるという。
そして聖王は魔獣の王となり、魔獣は聖王が生まれるとき聖獣となる。

それは、魔王が世界を支配しようとしたときに生まれ、聖獣とともに世界を守るのだと……

近衛兵たちがさらにざわついている。

「では、ロレッタ殿下は伝説の聖女様なのですか? ということは……」

「聖王様もどこかに……」

「つまり魔王が……」

がやがやとざわめきが止まらない。
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