初夜に暗殺された王女は魔獣の国で再起する~魔獣の国の王の求愛がとまりません
「だが、どうやら俺が聖王らしい」

「え?」

シェリアが目を丸くしている。

「ロレッタが聖女で、俺が聖王。だとあのホワイトサーベルは言ったな」

「本当だったんですか? その童話が」

「いや、わからないさ。まるで夢みたいなことが針葉樹林で起きたんだからな」

「…………」

「君をさらったホワイトサーベルはロレッタを使って針葉樹林に俺をよこしたかった。だから君をさらったらしい」

今思えば俺を確実に連れ出すためにシェリアをさらったのだ。狡猾なやつだ。

「ロレッタは今まで城から出したことがなかったが、どうやら魔獣はロレッタをずっと監視していたようで、城から出た昨日を確実に狙ったようだ。そしてそばにいたシェリアをさらい、俺を針葉樹林に導くことに成功した」

「では、ロレッタ殿下は魔獣の言葉がわかるというのですか?」

「ああ。意味の分からない言葉を話していたな。魔獣と」

「なんと、まぁ」

口を手で押さえている。
俺もいまだに信じられない。
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