初夜に暗殺された王女は魔獣の国で再起する~魔獣の国の王の求愛がとまりません
廊下を歩いているとばったりとデュランダルに出くわした。
気もそぞろで窓のほうを見ている。

かつて好きだった人のことを考えているのだろうか?
その人が今も好きなの?
その人が現れたからわたしなんてどうでもよくなったの?

いえ、でも…

「陛下!」

がしっとデュランダルの手を持った。

「え?」

驚いたようにシェリアに視線を合わせる。

「シェリア……」

「どうされたのですか? 最近気もそぞろで…」

「そうか? そんなに?」

「ええ。わたしのことが目に入らないみたい」

「え?」

考え込むようにしていたが、しばらくシェリアを見つめ、そしてため息をついた。
< 187 / 283 >

この作品をシェア

pagetop