初夜に暗殺された王女は魔獣の国で再起する~魔獣の国の王の求愛がとまりません
「俺は、小さいころシリア王国へ半年ほど母の静養につきあって出向いていたことがあって、その際、デボラ妃とは知り合いだった」

もしかして…
一瞬浮かべたデュランダルの苦悩の表情をシェリアは見逃さなかった。

「陛下はデボラ妃がお好きだったのですね」

「え?」

驚いて目を丸くしている。

「シェリア……」

「わかります。わたしだってダニエルをかつては好きだったのです。人を好きになる気持ち。そしてその人がかつての人とはちがって今裏切り者になり果てた時の気持ち……」

声がつまってしまう。

「シェリア……」
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