初夜に暗殺された王女は魔獣の国で再起する~魔獣の国の王の求愛がとまりません
「デュラン。あなたの飼い犬はしつけがなってないようね」

は? 何なのこの人。
飼い犬って何?
いくら身分のないわたしに対してといっても失礼にもほどが……

「デボラ殿。飼い犬とはどういう意味だ?」

心の奥でむっとしていたらデュランダルが突然怒りのオーラをまとい、デボラ妃につかみかかるかのように言ったのだ。
驚いて横を見ると目の中にメラメラと炎がゆれているように見える。

「な、何よ。あなたの家臣なんだから飼い犬でしょう?」

「ディアンの言うとおりだ。あなたはわたしに敬語を使うべきだ。わたしはこの国の国王。引き換えあなたは罪人だ。この国を捨てた罪人を裁く権利はわたしにある」

目で射殺せるかのごときオーラにニヤニヤしていたデボラは顔色が変わり怖気図いている。

「捨てた? 捨てたんじゃないわよ。仕方なく城を出たのよ。わたしだってロレッタを置いていくのは気が引けたわ。けれどあの時は仕方なかったの」

あわてて言うデボラにデュランダルは言い放つ。
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