初夜に暗殺された王女は魔獣の国で再起する~魔獣の国の王の求愛がとまりません
「シェリア。君を公表する」

「え?それは……」

「オルベリア王国のシェリア王女として俺のパートナーになってくれないか」

シェリアが目をまるくしている。

「わたしは……わたしでいていいのですか?」

「ああ」

少しだけ笑顔でそういうシェリアに、本当はシェリアはシェリアでいたかったのだとその時知った。
俺はやっぱりバカだ。
自分の名前を捨てて生きることがどれだけつらいことか考えればわかることなのに。

「シェリア。すまなかった。君の気持ちを考えられていなかった。バカな俺をなじってくれていい」

「まぁ。何をおっしゃるのです? 死んだことにしなければわたしは生きていられませんでした。今まで細々と生きてこられたのは全部陛下のおかげなのですよ」

もうすっかりボティタッチには慣れてしまった二人だ。
シェリアはデュランダルの手をそっとにぎった。

「シェリア。ありがとう」

その手の上からデュランダルの手を重ね、そしてデュランダルは言った。
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