初夜に暗殺された王女は魔獣の国で再起する~魔獣の国の王の求愛がとまりません
「わたし、わかったんです。さきほどダニエルに会って」

「え?」

デュランダルの顔がさらに苦悩に満ちた。
早く解放してあげなければ。

「ダニエルのことは恋人として愛していなかったって」

「え?」

「なんというか同志のような愛です。彼は優秀な剣士でした。国を守ることに誇りを持っていました。そんな彼とわたしの共通点はオルベリアを愛していることです。そういう同志です」

「それは……」

「わたしが男性として愛しているのはデュランダル陛下だと、改めて……」

言い終わらないうちに、デュランダルのきつーい抱擁が待ち構えていた。

「シェリア。ああシェリア」

「へ、陛下、胸が……」

「ああ。悪かった。だがうれしくて……」

くすっと心の中で笑った。

「陛下ほど愛しい人はおりません。わたしにとって男性は陛下だけなんです」

そのまま馬車の中で濃厚な時間をすごしたのは言うまでもない。
< 234 / 283 >

この作品をシェア

pagetop