初夜に暗殺された王女は魔獣の国で再起する~魔獣の国の王の求愛がとまりません
「わたしがいくらがんばったってねぇ。お姉さまには何も勝てない。マナーも、勉強も、何も。お父様にはお前とシェリアが反対に生まれたらよかったといわれ、お母様からはいつも背中をぶたれた」

何それ。背中をぶたれたって?
初耳だ。

「小さいころから好きだったダニエルは知らないうちにお姉さまと婚約してるし、そのくせに、オルベリアを救うからダニエルとの婚約を破棄するですって? 笑わせる」

一緒に来ていたダニエルのほうをアリアは愛し気に見つめた。

「あなたを愛してたのに。あなたはずっとお姉さまにとらわれたままだった。死んだお姉さまを探しに行って帰ってこなかった」

ダニエルは苦渋の表情を浮かべている。

「あなたを好きにはなれない。僕は……だからオルベリアを去った」

「あーーーーー。苦しい。こんな人生ならもう捨ててしまいたいぃ」

喉をかきむしるように苦しがる。
ゼノア王と同じだ。

「早く殺してよ。もう苦しくて息ができない」

そのアリアの言葉にシェリアは迷わず言った。
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