初夜に暗殺された王女は魔獣の国で再起する~魔獣の国の王の求愛がとまりません
シェリアはその場に倒れこんだアリアを受け止めた。
青い髪に戻っており、そして息をしている。

ああ……よかった。


膝の上にアリアを置いたままデュランダルとホワイトサーベルが対峙している大きなドラゴンを見あげる。

魔王……。

「シェリア。大丈夫か!」

ロレッタとともにダニエルがやってきた。

「ロレッタ殿下。ダニエル」

「ここは危ない。避難しよう」

ドラゴンが吐く炎が王宮のそこここに移り、いろんな場所から火が上がっている。

「とにかく外へ」

「でもデュランダル陛下が……」

「彼は聖王だ。必ず倒してくださるよ。絶対に」

「陛下は大丈夫よ。ホワイトサーベルもいるから」

二人ともデュランダルを信じている顔だった。
その通りだ。
彼は聖王。ここにいれば邪魔になるだけだ。
彼を信じよう。

「そうね。では外へ行きましょう」

ダニエルは気を失っているアリアをおぶり、シェリアはロレッタをおぶった。
とにかく外へ。王宮の大きなチューリップの花畑へと逃げ込んだ。
ここなら火はこないだろう。
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