初夜に暗殺された王女は魔獣の国で再起する~魔獣の国の王の求愛がとまりません
「今日は君が生き延びたことにひとまずは乾杯しよう」

先ほど給仕係が入れてくれたワイングラスを手に持った。

「ディアン、と呼んでもいいか?」

「はい。陛下。助けていただいたことを後悔させませんから」

グラスを傾けて飲んだワインは随分のどごしがよくスッと入っていった。
好きになれそうなワインだ。

飲みながらふと思った。
明日会う王女様のお母様のことは愛していたんだろうか?

こんなに無表情な人が笑うってことは人を愛したことがあるのかもしれないと思った。
自分がダニエルを愛していたように。
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