初夜に暗殺された王女は魔獣の国で再起する~魔獣の国の王の求愛がとまりません
「立派なレディになれば陛下はきっととっても驚かれます。そしてとても喜ばれるはずです」

自分がいくら努力しても何も顧みてくれなかった父を思い出した。
けれどデュランダルは違うはずだ。
あんなに無表情の人が王女の話をした時に垣間見せた心配顔は自分の父親にはなかったものだから。

きっと大丈夫。

「喜ぶ?」

「ええ。王女殿下が立派なレディになれるようにわたしにお勉強を教えてほしいと陛下はおっしゃったんです」

「あなたが言う通りにやればなれるの?」

「ええ。必ず」

子どもは単純だというけれど本当は素直ないい子なのだ。

さっきまでの天邪鬼な顔はもうどこかに消えていた。

「やってみましょうか。王女殿下」

まだぷくっとした子どもの手を取るとロレッタはコクリとうなづいた。
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