初夜に暗殺された王女は魔獣の国で再起する~魔獣の国の王の求愛がとまりません


「陛下。本当に大丈夫なんですか?あの…ディアン様にあそこまで任せて…」

午後からの執務を終えたところでたまらずと言った具合にラインハルトが声をあげた。

文官たちはもう帰ってしまっている。今日も残業をさせてしまった。

「ああ。問題ない。事実、ロレッタともうまくやっているじゃないか?」

誰にもなつかなかったロレッタがシェリアには懐いているのだ。
教育も受けるようになったらしく、先日から一緒に食事をしているがかなりうまくフォークとナイフを使いこなせるようになっており驚かされた。

「それに彼女のここでの仕事を見ればわかるだろう? 早さから正確さまで誰にも引けを取らない」

彼女の手腕には驚かされるばかりだ。
賢い女だとは思ったがあそこまでとは…
よくオルベリアが手放したものだ。

「ですが…あの姑息な国オルベリアの王女ですよ」

オルベリアは先王のころものすごく姑息で、国同士の約束事も平気でやぶるようなそんな国王だったと聞く。

「ああ。だが彼女はもう死んだことになっていて行く場所がないんだ。ここに骨を埋める意外に生きる道はない。それに彼女は姑息ではない」

「そうですね…申し訳ありません」

しゅんとして俯く。
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