初夜に暗殺された王女は魔獣の国で再起する~魔獣の国の王の求愛がとまりません
気配を消して、透過し天井に張り付いていると花嫁が扉を開けて入ってきておもむろにベッドに腰を下ろした。

大きなため息をついてベールをはずしている。

無理もないな。あんな中年のでぶっちょと結婚しないといけないのだから。

またため息をついて、天を仰ぐように上を向いた。

その顔があまりに美しくて驚いた。

抜けるような白い肌にエメラルドの瞳を縁取るプラチナブロンドのまつ毛が憂い気で、人生で最悪の時だというのにとても優し気な表情をしている。
ぼそっと「ダニエル」とつぶやいた。

好きな男か?
かわいそうに…。

そのうちナダル王がやってきて花嫁を押し倒したので、機会を狙って息をひそめていたら入り口の扉がそっと開き黒づくめの男が音を立てずにそろそろと入室してくる。

殺気。
王に対するものか?

案の定、後頭部を鈍器でガツンと殴り、王はその一発でベッド下に転がった。
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