初夜に暗殺された王女は魔獣の国で再起する~魔獣の国の王の求愛がとまりません
あのナダルを簡単に信じてはいけなかった。
どうやら兄を殺して国を混乱させ、キルギア自体を奪おうという魂胆だったようだ。
魔獣という危険がある地域ではあるが、最近ギルギアの針葉樹林の下に魔晶石鉱山があることがわかりそれが喉から手が出るほど欲しかったらしい。
だが、魔獣がそれを守っている。世間は魔獣には知能がないと思っているが違う。
彼らは魔晶石のありかを知っていてそれを守っている。
人間はそのおこぼれをもらえるに過ぎない。
その魔獣を怒らせたらどうなるかなんてあの平和ボケしたナダル王には通じなかったようだ。

得てして兄は殺された。
しかもナダル軍か攻め込んできた。

デュランダルは悲しむ暇もないままにナダル軍と戦わなければならず、当然魔獣にやられて撤退することになったナダルが去った後は国王として即位し、バタバタとしている間に一年が経過してしまった。

だが、ナダル王を許せるわけがない。
大好きだった兄を…だまして殺した。

許せない。

そうして、ラインハルトに国を任せ、ナダルに秘密裏に入国したわけだ。

近々、オルベリア王国という小国から王女を迎えるという。
その初夜を狙えば始末するのは容易い。

というわけで初夜の夜に花嫁の部屋に忍び込んだ。
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