初夜に暗殺された王女は魔獣の国で再起する~魔獣の国の王の求愛がとまりません
兄は最後までシェリアの意見を尊重してくれたが、シェリアの意思は変わらなかった。
生まれた時から決まっていた婚約者である『ダニエル・リーグ』公爵令息とは泣く泣く婚約解消した。
彼も泣きながらシェリアの意見を尊重してくれた。
これからもシェリアを尊敬し続けると言ってくれた。

けれど、オルベリアのためになら親子ほども年のちがう王の嫁になることなどどうということはなかった。
王女として産まれた者の責務だと思っていたし、国を愛していたから。

だから何の問題もないと思っていた。だが、今もうすぐここにやってくるナダル国王が自分の体をむさぼると思うと、おそましく、吐き気がする。

いやだ。
あんなおなかの出た酒臭い男に処女をささげるのか。

いやよ。ダニエル。
たまらなく嫌。


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