初夜に暗殺された王女は魔獣の国で再起する~魔獣の国の王の求愛がとまりません
と、ガサゴソと暗闇の中で扉が開く音がする。
国王がついに来たらしい。

仕方ない。オルベリアのためだと思って耐えよう。

と、宴のときも聞いたあの吐き気をもよおす声がした。

「おお。なんと色の白いおなごよ。毎晩かわいがってやるからのう。やわらかいのう」

何の前触れもなく突然ベッドの上に倒し、胸をもみはじめた。

耐えるのよ。シェリア。がんばれ。シェリア!

体を固くして目をつぶって乗り切ろう。

そう思ってぎゅっと瞳を閉じた。その時だ。

自分の体の上でうごめいていたナダル国王が突然いなくなった。
正式に言うと、何か『ボコッ』と音がして、それとともに国王がベッドの下に転げ落ちた。

……え?
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