初夜に暗殺された王女は魔獣の国で再起する~魔獣の国の王の求愛がとまりません
「やめてください。わたしはもう王女の名は捨てたのです。どうかディアンとお呼びになってください。称号は不要です。陛下。お願いです。わたしはディアンです。ふつうにディアンとお呼びください」

デュランダルが頭をあげた。

「ああ。ではディアン。続きを聞かせてもおう」

三人も頭をあげた。

「そうですね。オルベリア王国とナダル王国の同盟についての続報があればと思ったのですが…」

同盟を結ぶらしいという話が新聞で騒がしかったのはまだここにきてすぐのころだ。
それからあとは全くその話を耳にしなくなった。
すでにあれから二カ月が経過している。

「それについては今とん挫しているようです」

すでに背筋を伸ばしていたギルティが答えた。

「調査官の報告だと、ナダルにリーグ卿が外交大臣として赴任する予定でしたが、一度来たあと、祖国へ戻ってから進展がないようです」

リーグ卿が外交大臣?
ダニエルが?

ダニエルはリーグ公爵家の次男だ。
公爵家を継ぐ必要はない。

もしかしたらアリアの降嫁先だから箔を持たせるために大臣職を与えてナダル外交大臣にするつもりだったのか。
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