初夜に暗殺された王女は魔獣の国で再起する~魔獣の国の王の求愛がとまりません
返す返すも彼らの仕打ちには怒りしか感じない。

だけど進展がないというのは…
同盟が決裂するような何かがあったのか?

「ナダル国内ではそれについて何か反応はないのか?」

デュランダルが問う。

「いや、ユーリーン王は焦っているようです。怒りにまかせて夫人たちに暴力をふるいまくっています」

「まぁ」

思わずシェリアは口を押えた。

「あの王は女を道具としか思っていない。最低の人間だ」

デュランダルがはきすてるように言う。

「ダンテ子爵がナダルへ流す情報に工作しろ」

「はっ。どのように?」

「ロレッタが生きていることが知られているならおそらくナダル王は俺を殺し、ロレッタを王女として据えて自分がこの国を操ることを考えるだろう」

そのとおりだとシェリアも思った。

「陛下。こんなのはどうですか?」

「何?」

シェリアの出した案に、耳を傾けたデュランダル含め三人は驚き、おおむね納得したのである。
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