初夜に暗殺された王女は魔獣の国で再起する~魔獣の国の王の求愛がとまりません
「ねぇ。この国を取り戻さない?」

「お前は誰だ?」

デュランダルとは反対の隣から猫なで声を挙げると、驚いてシェリアのほうへ振り向く。

「俺の女だ。交渉ごとには必ず連れていくことにしている」

「ほう…」

また、体をなめるように見る。
この国の男たちは本当に女を何だと思っているのか。

「もともとは王太子だったあなたのものでしょう?ユーリーンが大きな顔をしているのをほうっておいていいの?」

流暢なナダル語であおるように言うと、ギッと唇をかんだ。

「だが、今俺が出て行っても殺されるだけだ。ここに身を潜めているしかないんだ」

「あら、確実に殺すいい方法があるのに…やる気がない人と交渉しても仕方ないわ。あなた行きましょう」

シェリアが立ち上がろうとすると「待て」とニジェールが手で制した。
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