初夜に暗殺された王女は魔獣の国で再起する~魔獣の国の王の求愛がとまりません
「俺はナダルと戦争をしたいわけじゃない。キルギアを守れたらそれでいい。それ以上を望みはしない。ではこの薬をやろう。この薬の中にユーリーンの髪を一本入れるんだ。解けるまで一日置く。その後、毎日一滴ずつ食事に混ぜろ。
必ず一年の間に発狂して死ぬ」

「ああ。なんとか潜入させよう」

秘密の会合を終えた後は秘密裏にその場所を出ると二人は今度は王都にとんだ。

ニジェールには薬を渡したが、あの臆病者が行動にすぐ移せるかというと微妙だった。
だからこっちで先手を打つのだ。

ユーリーン王も実はかなりの臆病者で、兄を殺したはいいものの、悪霊を恐れ、毎日のように祈祷師に祈祷させ、自分の周りを清めている。
恐れるなら殺さなければいいものをと思うが、そのあたりはよくわからない。

だからそれを利用するのだ。
もっともっと恐れればいい。
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