星を救いたいわたしと、かりそめのあなたたち


翌日、まどろみの中、窓から温かい光が入り込んでいるのを感じた。
……そうだ。
あの時の男の子は……サイカくん。
だから、宇宙空港で出会った時、懐かしい気持ちになったんだ……。

「ひより……ひより……」

淡々とした声。
うーん。
誰かが、わたしの名前を呼んでいる。
こちらもどこか、懐かしいような声音。
……そう、まるでずっと前から知っているような――。

「日和、お願い! 起きて!」
「……って、ええっーー! 何でお母さんがここにいるの?」

わたしは一瞬で、完全に目を覚ました。
だって、わたしの目の前には何故か、お母さんがいたから。

「高級マンションの部屋で寝ていたのに、なんで……?」

頭が追いつかない。
……てゆーか、急に現実に引き戻された気分だ。
……もしかして、今までのことはぜんぶ夢だったの!?
でも、今も高級マンションの部屋の中にいるよね。
うーん。
確かに迎えに来るって言っていたけど、いくら何でも早すぎない!?
頭が、大混乱を起こしている。
いったい全体、どうなっているの?
長い沈黙の後、言葉を口にしたのはお母さんが先だった。

「日和、昨日はごめんなさい。あなたの気持ちを考えずにひどいことを言ってしまって……」
「お母さん……」

お母さんの突然の謝罪に、わたしはぽかんとする。
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