恋愛はカットがかかったその後で
30分で3本。とんでもないペースで缶を空け続けているが、それを指摘する人はこの場にはいなかった。
「そういえば、次のドラマの台本。あれ読んだか?」
「読んだよ。またまた恋人役だね」
序盤こそ付き合っていないが、恋愛を中心とした物語。きっと焦れるような雰囲気の場面だって多数用意されているのだろう。
「視聴者もよく飽きないよな」
「本当にね」
エゴサというものを全くやっていないが、マネージャー曰く、SNSでの評判もいいらしい。予告の段階で、すでに期待値が高いのだとか。
「でもさ、湊とだったら、なんかやりやすいよ。リテイクしても罪悪感が無いし」
「それは俺も思う。大御所だと楽屋でも気を遣うしな」
2人でそんな何でもない会話をしながら、お酒を飲み続ける。おつまみや総菜をつまむも、基本はどんどん飲み干すばかり。
「なんか、久しぶりにゆっくり飲んだなぁ」
「だな。仕事以外で酒を飲んだのは…いつだ?本当に思い出せない」
思い出そうと考え込む湊を、ぼーっと見つめる。もうすっかり酔いが回っていた。その自覚はあるものの、久々の飲酒に歯止めが効かない。
「湊と飲むのなんて、もーっと久しぶりだよね」
「そうだな」
「なんかさ、いつまでもこんな時間が過ぎればいいな、って思っちゃう」
「・・・美穂、結構酔ってるだろ」
「そんなに酔ってないもん」
湊の言葉に小さく首を振る。その動きで、ぐわんと頭が揺れるのを感じる。
「おい、危ないって」
「…でもさ、本当にそう思うんだ。湊とこうやって話してるの、なんか久しぶりな気がする」
「分かったから。ちょ、頭を振るのはやめておけ」
今まで向かい合って座っていた湊が、隣に来て支えてくれる。その優しさが、なんだか久々に感じた。
「寝るなら自分の家で寝ろよ。隣とはいえ、運ぶの大変だから」
「んー…」
何を言われているが、上手く言葉を認識できない。微睡むのを感じるも、抵抗なんてできるはずなく、ゆっくり目を閉じた。
「そういえば、次のドラマの台本。あれ読んだか?」
「読んだよ。またまた恋人役だね」
序盤こそ付き合っていないが、恋愛を中心とした物語。きっと焦れるような雰囲気の場面だって多数用意されているのだろう。
「視聴者もよく飽きないよな」
「本当にね」
エゴサというものを全くやっていないが、マネージャー曰く、SNSでの評判もいいらしい。予告の段階で、すでに期待値が高いのだとか。
「でもさ、湊とだったら、なんかやりやすいよ。リテイクしても罪悪感が無いし」
「それは俺も思う。大御所だと楽屋でも気を遣うしな」
2人でそんな何でもない会話をしながら、お酒を飲み続ける。おつまみや総菜をつまむも、基本はどんどん飲み干すばかり。
「なんか、久しぶりにゆっくり飲んだなぁ」
「だな。仕事以外で酒を飲んだのは…いつだ?本当に思い出せない」
思い出そうと考え込む湊を、ぼーっと見つめる。もうすっかり酔いが回っていた。その自覚はあるものの、久々の飲酒に歯止めが効かない。
「湊と飲むのなんて、もーっと久しぶりだよね」
「そうだな」
「なんかさ、いつまでもこんな時間が過ぎればいいな、って思っちゃう」
「・・・美穂、結構酔ってるだろ」
「そんなに酔ってないもん」
湊の言葉に小さく首を振る。その動きで、ぐわんと頭が揺れるのを感じる。
「おい、危ないって」
「…でもさ、本当にそう思うんだ。湊とこうやって話してるの、なんか久しぶりな気がする」
「分かったから。ちょ、頭を振るのはやめておけ」
今まで向かい合って座っていた湊が、隣に来て支えてくれる。その優しさが、なんだか久々に感じた。
「寝るなら自分の家で寝ろよ。隣とはいえ、運ぶの大変だから」
「んー…」
何を言われているが、上手く言葉を認識できない。微睡むのを感じるも、抵抗なんてできるはずなく、ゆっくり目を閉じた。