政略婚の妻に、王は狂おしく溺れる ―初恋の面影を宿す王妃―
「はい……お父様。」

その手を握り、私は人々の祝福の中、ゆっくりと歩みを進めた。

大広間の奥、運命の相手が待つその場所へ――。

そして、ゆっくりとラディウス王の前に辿り着くと、父王は私の手を取って、その大きくて温かな掌へと渡した。

「……娘を、頼む。」

父王の声音には、国王としての威厳と、一人の父としての情が混ざっていた。

「はい。父上。」

低く、しかしはっきりとした声でラディウス王が答える。

その一言だけで、彼の胸の奥の決意が伝わってきた気がした。

そして私とラディウス王は、祭壇の前に進み、厳かな面持ちの祭司の前に並んだ。

「では、誓いの言葉を。」

場の空気が一段と張り詰める。

ラディウス王が私の両手を包み込むように握った。
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