最強スパダリ吸血鬼が私を運命の人だと言って離してくれない！

いよいよ体育祭目前！

頭上で言い争っている二人に戸惑いつつも普段なら絶対ありえない距離感にドキドキしてしまう。


この状況どうしよう……！


「おーい！ まだ誰か残ってるのか？ とっとと帰れー！」


そんな時、遠くから先生の声が聞こえてきた。


霞くんが小さく舌打ちをし、かげくんも渋々私から離れる。


はぁ、よかったぁ……


この状況がずっと続いていたら頭沸騰しそうだったよ……！！


「仕方ねぇな。ほら、帰んぞ」


霞くんが私の腕をグイッと引っ張る。


「女の子に乱暴するのはよくないって言ってるだろう」


かげくんが霞くを睨みながらそっと私の肩を抱く。



結局、帰り道も霞くんとかげくんのバチバチな空気はなくならなかった。



体育祭同じチームなんだからもう少し仲良くしてよーー！！