最強スパダリ吸血鬼が私を運命の人だと言って離してくれない!
最初は断ろうと思った。
私は可愛いものとは無縁だから。
でも虹香ちゃんに"可愛くする"と言われてお願いしてみようかなって思った。
こんな私でも可愛くなれるのかなって。
それにしても、人に髪の毛を触られるの緊張するなぁ……
虹香ちゃんが鏡越しに私の髪を指先で器用にまとめていく。
「ひかりちゃんは髪の毛が綺麗だから、ちょっとまとめるだけで雰囲気が変わるんだよ」
「そ、そうかな……」
虹香ちゃんは、私の短めの髪を指先で軽くつまんで、くるくるとねじった。
「ボブって長さ的にできること少ないけど、逆にアレンジするとすごく映えるんだよ。お姉ちゃんが言ってたの」
そう言いながら、虹香ちゃんは耳の上あたりの毛を細く三つ編みにする。
鏡に映る自分の姿に、思わず目を丸くしてしまった。
「えっ……なにこれ、いつもと違うかも」
――ほんとに、私でも“可愛い”に近づいてるのかな。
鏡の中の私は、普段よりずっと女の子らしく見えた。
「ふふっもっと自信持っていいんだよ、ひかりちゃん」
「ありがとう……」
「まだだよ、ひかりちゃん。体育祭の時にもらったヘアピンあるでしょ? コウモリモチーフの」
「えっあ、あるよ」
「つけてみよ? 絶対ひかりちゃんに似合うよ!」
キラキラした瞳で見つめられ、恐る恐るヘアピンをさっき三つ編みしてくれたところにとめる。
「どう……かな?」
「わぁっ! すっごく可愛いっ!」
「へへ、ありがとう」
「どういたしまして。――ちょっと飲み物取ってくるね」
そう言って虹香ちゃんは飲み物のコーナーへと向かった
一人残された私は、少し落ち着かない気分で鏡をのぞきこんだ。
私は可愛いものとは無縁だから。
でも虹香ちゃんに"可愛くする"と言われてお願いしてみようかなって思った。
こんな私でも可愛くなれるのかなって。
それにしても、人に髪の毛を触られるの緊張するなぁ……
虹香ちゃんが鏡越しに私の髪を指先で器用にまとめていく。
「ひかりちゃんは髪の毛が綺麗だから、ちょっとまとめるだけで雰囲気が変わるんだよ」
「そ、そうかな……」
虹香ちゃんは、私の短めの髪を指先で軽くつまんで、くるくるとねじった。
「ボブって長さ的にできること少ないけど、逆にアレンジするとすごく映えるんだよ。お姉ちゃんが言ってたの」
そう言いながら、虹香ちゃんは耳の上あたりの毛を細く三つ編みにする。
鏡に映る自分の姿に、思わず目を丸くしてしまった。
「えっ……なにこれ、いつもと違うかも」
――ほんとに、私でも“可愛い”に近づいてるのかな。
鏡の中の私は、普段よりずっと女の子らしく見えた。
「ふふっもっと自信持っていいんだよ、ひかりちゃん」
「ありがとう……」
「まだだよ、ひかりちゃん。体育祭の時にもらったヘアピンあるでしょ? コウモリモチーフの」
「えっあ、あるよ」
「つけてみよ? 絶対ひかりちゃんに似合うよ!」
キラキラした瞳で見つめられ、恐る恐るヘアピンをさっき三つ編みしてくれたところにとめる。
「どう……かな?」
「わぁっ! すっごく可愛いっ!」
「へへ、ありがとう」
「どういたしまして。――ちょっと飲み物取ってくるね」
そう言って虹香ちゃんは飲み物のコーナーへと向かった
一人残された私は、少し落ち着かない気分で鏡をのぞきこんだ。