背筋を伸ばして恋をする。


いかんいかん。これじゃ向こうのペースだ。



「私のこと知ってるんですか?」



「…まあ」



「そこ、濁さないでくださいよ…!」



「同じ車両にいつも乗ってたんで知ってます」



……ええ



「ストーカー?」



思わず出てしまった。



「違います!」



「どう違うんですか」



「こんな純粋な気持ちで声をかけてるのにストーカー呼ばわりされるなんて心外です」



「でも客観的に自分の行動を見てみてください。電車で見かけた面識のない人にいきなり声をかけて、付きまとってます」



少し意地悪な言い方をしてしまったけど、このくらい言わないと伝わらなそうだと思った。



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