背筋を伸ばして恋をする。
幼い頃から同級生の女の子達よりも、文字通り頭ひとつ抜けていた。
高いところに手が届くし、力も強いから、自然と周りの女の子達に頼られるキャラクターになっていった。
そういう自分は嫌いじゃないけれど、みんなと違うことに対してどこか後ろ向きな気持ちも抱いている。
「まあ!また今度会ったら連絡先でも聞いといたら〜」
ほんの少し空気が重くなり、私の背が丸くなった様子を察したのか、舞は軽快な口調でそう言いながら、食器を片付けに行った。