背筋を伸ばして恋をする。
***
翌朝、いつもの車両が止まる場所から離れたホームドアの前で電車を待つ。
"好きです"
改めて、昨日の言葉が頭に響く。
誰だったんだろう。
キリュウって苗字だよね。名前の可能性もあるのかな。
年下っぽく見えたけど、スーツを着ていたから社会人ではあるんだろう。
身長は私の方が高かったな。
そんなことを考えていると、スマホに通知が来た。
"ゆうとさんとマッチが成立しました"
あ、と思ってアプリを開こうとしたとき、背後に気配を感じてゾワッとする。
「アプリなんてやってんすか。やめた方がいいですよ。変な奴しかいないでしょ」