十六夜月のラブレター
その時課長が出勤してきて柴田さんは課長と話をはじめた。
柴田さんの言葉が脳内再生される。
「夢見ちゃダメよ」。
いつもならまた馬鹿にされちゃったと思っただろうけど、今はすんなりと受け入れられた。
柴田さんの言う通りだ。私は入谷さんが優しくて夢見ちゃったからこんなに傷付いている。
逆に柴田さんの言葉で本来の自分を再認識できて吹っ切れた気もした。
ちゃんとしっかり謝ったら、入谷さんともう個人的に関わることは決してしない!
しばらくすると入谷さんが出勤してきた。
私はすぐに立ち上がり話しかけようとしたが、前川さんに先を越されてできなかった。
さっき柴田さんに忠告されたばかりだし、やっぱり人目があるところで謝るのはやめよう。
一対一になれた時にしっかり謝って、入谷さんと雪見が会えるようにセッティングしよう。
「深沢さん」
始業時間になると背後から入谷さんに声を掛けられた。
振り返るとそこにはいつもの入谷さんの笑顔はなかった。
「これ、俺が作った明日のプレゼンの配布資料のUSBなんだけど。今日の終業時間までにプリントアウトして50部冊子として用意しておいてくれないかな? 一冊30ページくらいになると思う」
「はい、わかりました」
淡々と業務の指示をされて淡々と受ける。でもこれが普通だ。
個人的な問題については改めてしっかり謝ろう。
午前中は他の人に先に頼まれていた仕事を片付けて、入谷さんに頼まれた仕事は午後から取り掛かることにした。
柴田さんの言葉が脳内再生される。
「夢見ちゃダメよ」。
いつもならまた馬鹿にされちゃったと思っただろうけど、今はすんなりと受け入れられた。
柴田さんの言う通りだ。私は入谷さんが優しくて夢見ちゃったからこんなに傷付いている。
逆に柴田さんの言葉で本来の自分を再認識できて吹っ切れた気もした。
ちゃんとしっかり謝ったら、入谷さんともう個人的に関わることは決してしない!
しばらくすると入谷さんが出勤してきた。
私はすぐに立ち上がり話しかけようとしたが、前川さんに先を越されてできなかった。
さっき柴田さんに忠告されたばかりだし、やっぱり人目があるところで謝るのはやめよう。
一対一になれた時にしっかり謝って、入谷さんと雪見が会えるようにセッティングしよう。
「深沢さん」
始業時間になると背後から入谷さんに声を掛けられた。
振り返るとそこにはいつもの入谷さんの笑顔はなかった。
「これ、俺が作った明日のプレゼンの配布資料のUSBなんだけど。今日の終業時間までにプリントアウトして50部冊子として用意しておいてくれないかな? 一冊30ページくらいになると思う」
「はい、わかりました」
淡々と業務の指示をされて淡々と受ける。でもこれが普通だ。
個人的な問題については改めてしっかり謝ろう。
午前中は他の人に先に頼まれていた仕事を片付けて、入谷さんに頼まれた仕事は午後から取り掛かることにした。