メシマズな彼女はイケメンシェフに溺愛される
……違う。
陽音はただ彼を見つめる。
彼は、違う。あの人とは違う。私を責めたりなんかしない。
乃蒼によしよしと頭を撫でられ、陽音はさらに泣きそうになって乃蒼にしがみつく。
優しい手は、陽音が落ち着くまで、ずっとずっと撫でていてくれた。
陽音は乃蒼がシャワーを浴びる間にごはんをすませ、食器を洗って片付けた。
落ち着かずにリビングのソファに座ってテレビを見るが、内容が頭に入って来ない。
料理を怒られないどころか、おいしいと言われた。そのことがずっとぐるぐるしていて、ほかになにも考えられない。
「それ、面白い?」
振り向くと、シャワーを出た乃蒼がホームウェアでそこに立っていた。
「なんとなくつけてただけだから、わかんない」
「そっか」
乃蒼は陽音の頭にチュッと口づけを落とす。そのまま耳朶を甘噛みされ、陽音はくすぐったさに首をすくめた。
「ねえ……いい?」
ねだるような乃蒼の声に、陽音は頷く。
「じゃ、シャワー浴びて来るね」
「待ちきれない」
そのまま唇が鎖骨をなぞり、陽音の口から甘い声がこぼれる。
陽音はただ彼を見つめる。
彼は、違う。あの人とは違う。私を責めたりなんかしない。
乃蒼によしよしと頭を撫でられ、陽音はさらに泣きそうになって乃蒼にしがみつく。
優しい手は、陽音が落ち着くまで、ずっとずっと撫でていてくれた。
陽音は乃蒼がシャワーを浴びる間にごはんをすませ、食器を洗って片付けた。
落ち着かずにリビングのソファに座ってテレビを見るが、内容が頭に入って来ない。
料理を怒られないどころか、おいしいと言われた。そのことがずっとぐるぐるしていて、ほかになにも考えられない。
「それ、面白い?」
振り向くと、シャワーを出た乃蒼がホームウェアでそこに立っていた。
「なんとなくつけてただけだから、わかんない」
「そっか」
乃蒼は陽音の頭にチュッと口づけを落とす。そのまま耳朶を甘噛みされ、陽音はくすぐったさに首をすくめた。
「ねえ……いい?」
ねだるような乃蒼の声に、陽音は頷く。
「じゃ、シャワー浴びて来るね」
「待ちきれない」
そのまま唇が鎖骨をなぞり、陽音の口から甘い声がこぼれる。