帝の唯一の女〜巫女は更衣となり、愛に囚われる〜
けれど神主は笑わず、「だといいんだがね。」とだけ言った。
その声音に、なぜか胸の奥がざわついた。
求められることなんてない——そう自分に言い聞かせながらも、あの夜、熱にうなされて私の手を握った暁宮様の温もりが思い出される。
「……忘れなきゃ。」
布団に身を沈め、目を閉じる。神主の言葉は鋭い釘のように胸に残った。
——決してあの方に触れてはいけない。
そう固く誓いを立てながら、私は静かに眠りについた。
翌日、皇居を訪れた私は、案内役に導かれ若宮御殿へと足を運んだ。
障子が開かれた先、そこに座していた暁宮様は、以前よりも背が伸び、眼差しに落ち着きを帯びておられた。
半年しか経っていないはずなのに——その変化に思わず息を呑む。
その声音に、なぜか胸の奥がざわついた。
求められることなんてない——そう自分に言い聞かせながらも、あの夜、熱にうなされて私の手を握った暁宮様の温もりが思い出される。
「……忘れなきゃ。」
布団に身を沈め、目を閉じる。神主の言葉は鋭い釘のように胸に残った。
——決してあの方に触れてはいけない。
そう固く誓いを立てながら、私は静かに眠りについた。
翌日、皇居を訪れた私は、案内役に導かれ若宮御殿へと足を運んだ。
障子が開かれた先、そこに座していた暁宮様は、以前よりも背が伸び、眼差しに落ち着きを帯びておられた。
半年しか経っていないはずなのに——その変化に思わず息を呑む。