帝の唯一の女〜巫女は更衣となり、愛に囚われる〜
「東宮になれば、跡継ぎが求められる!妃を迎えるのは、そのためだ!」

初めて聞く、暁宮様の荒々しい声。胸が裂けそうだった。

「……いっそ、そなたが——」

暁宮様は苦悶のように目を閉じた。

「子を……身ごもってくれればよかったものを!」

その瞬間、私は足から力が抜け、膝をついた。

「う……ううっ……」

頬を伝う涙は止まらない。

喉の奥から嗚咽がこぼれ、呼吸すら乱れる。

「うわあああ!」

自分でも驚くほどの声が漏れた。

どうして私には子ができなかったのだろう。

努力が足りなかったのか、天が与えてくれなかったのか——答えはどこにもない。

暁宮様は何も言わず、ただ私を抱き寄せた。

その腕は熱く、震えていた。

私が泣き止むまで、彼は一度も離そうとはしなかった。
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