諦めていた恋の続きを始めます
島ならではの厳しい現状を知って驚いたが、まどかや患者と一緒に船に乗った。
船は思った以上に速く、あっという間に港に着いた。そこからは救急車だ。
勤務している病院に運んでから詳しい検査をすると、大動脈の病変ではなく心筋梗塞の兆候だった。
どちらにしても命にかかわるから、島からすみやかに移動して正解だった。
夜遅くに患者の家族が到着したころには、すべての処置が終わっていた。
ホッとしたところでまどかを探すと、廊下にたたずんでいるのが見えた。
声をかけたら、船の初便までどうしようか迷っていたらしい。
ずっと緊張していて疲れているだろうに、ネットカフェで一夜を過ごさせるわけにはいかない。
迷わずマンションへ連れ帰ることを決めた。
だがまどかは悠真の部屋に泊まることを躊躇しているようだった。
「安心してくれ、手を出したりしないから」
その言葉をまどかも信じてくれたので、一緒にマンションに帰った。