諦めていた恋の続きを始めます
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島に帰ったまどかは、すぐに穴吹家に向かった。
種村の処置などについては知らせていたが、穴吹が数値以外の状況を知りたいだろうと思ったからだ。
「落ち着かれるまで、しばらく息子さんたちが付き添ってくださるそうです」
「今回は周防先生がタイミングよく島にいてくれたおかげだね。組合長も心配していたから伝えてもらえるかい」
「わかりました」
組合長に種村が無事だと伝えると安心したようだ。
「昨日はすべてがうまく運んだけど、診療所がなくなると困るよねえ」
だが今回のことで、今後に不安も感じている。
「まどかちゃんも、東京に戻るんだろう?」
「ええ」
まどかも一時は島に残ろうかと考えたこともあったが、悠真と約束したから東京に戻ることを決めている。
組合長は急病になったらどうなるのかと心配な様子だ。
「でも、大丈夫ですよ」
来年からは医師が交代で勤務することに決まりそうだと伝えたら、とても喜ばれた。
「それなら安心だ」
「詳しいことは、近いうちに役場からお知らせがあると思います。待っていてくださね」
高齢化が進んでいる島だから、健康かどうかが生活の基盤になる。
診療所継続のめどが立ったことで、島の人たちが安心して暮らせたらとまどかは願った。