諦めていた恋の続きを始めます
「一夜のあやまち」というドラマのセリフのような言葉が、まどかの頭でこだましている。
「一夜のたわむれ」「一夜の恋」いや、やっぱり「あやまち」がぴったりな気がしてならない。
(でも、あやまちってどういう意味だった?)
いくら落ち着こうとしても、心臓がドクドクと脈打っている。
ここまでうろたえている原因は、わかっている。
まどかが周防に一夜だけ抱かれたことがあるからだ。
(思い出すな。思い出すな)
そう心の中で唱えても、感情はままならない
悪いのは、まどか自身だ。
あの夜は、独りぼっちに耐えられなくてすがってしまった。
『ひとりで大丈夫か?』
深い響きを持つ周防の声が、まどかの記憶の底から湧き上がってきた。
ひとりは寂しすぎる。
だから彼の手を握ってしまった。