諦めていた恋の続きを始めます


中に入るとエントランスは吹き抜けで、すぐ正面には幅の広い階段が見えた。途中に踊り場があって、Uターンする形で二階に続いている。

ホワイエの華やかな雰囲気に圧倒されていたら、悠真が屋敷の中を説明してくれた。

「中央の階段で、家族のスペースが分けられているんだ。向かって左側は一階に応接間やリビングなんかがあって、二階に両親が住んでいる。まあ母屋みたいなものだ。右側の一階には客間と兄たちが使っている部屋が。二階には高校まで俺がいた部屋があって……」

「は、はあ」

情報量が多くて、一度では覚えられそうにない。いったいどれくらい部屋数があるんだろう。

そのまま母屋だという左側の奥に進んだ。
家政婦が案内してくれないと、どのドアが正解なのか迷いそうだ。

「こちらでお待ちくださいませ」

案内されたのはリビングルームのようで、ゆったりした空間だった。

車が入って来たレンガ道や芝生が見渡せる大きなフランス窓があるから、とても明るい。

ソファーや家具は、白やアイボリーが基調になった上品な色合いだ。 

壁には大きな油絵がかけられ、サイドボードや部屋の隅には現代的のオブジェも置かれている。
シンプルなのかゴージャスなのか、よくわからない部屋だ。



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