諦めていた恋の続きを始めます


翌日には、真大も退院してきた。

「ただいま」
 
「お帰りなさいませ」

屋敷で出迎えたのは、家政婦とまどかだけ。真大には周防総合病院の事務長が付き添っていた。

新年早々だから真治と悠真は忙しいし、沙織は仕事だと聞いている。
せめて栄子にはいてほしかったが、前からの約束があるからと出かけてしまっていた。

「君がまどかさんだね。会えてうれしいよ」

初対面のまどかに、真大はきちんと挨拶してくれた。

「どうぞよろしくお願いします」

真大は悠真と違って、繊細で優し気な風貌をしていた。ただし病後ということもあってか、やや細身の体躯だ。
悠真とはタイプが違うのに、どことなく似ている気もする。

真大の第一印象は、無色透明。
色味のない、すっきりと見通せるようだと言えば聞こえがいいが、とても生気のない様子だった。
大きな手術のあととはいえ開腹したわけではないし、悠真が担当医に確認したところ順調に回復しているそうだ。

(かなりつらそう)



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