諦めていた恋の続きを始めます
真大の表情が明るく変化してきたようで、まどかもうれしかった。
悠真にも報告しないと思いながらまどかが庭掃除をしていたら、家政婦がわざわざ呼びに来た。
どうやら栄子がまどかを探しているらしい。
約束はなかったはずだけどと思いながらリビングに行くと、栄子がゆったりとお茶を飲んでいた。
「お呼びでしょうか」
「あまり待たせないでね」
「すみません」
栄子は少々機嫌が悪いようだ。初対面の時と違って、栄子は自分の感情を隠さなくなってきた。
「恒例の、周防総合病院のパーティーのことよ」
恒例のといわれても、まどかにはピンとこない。
どうやら毎年一月下旬に、周防家で病院関係者だけのパーティーが開かれることになっているらしい。
病院に勤めている人たちのための、慰労会のようなものだと言う。
土曜日の午後は休診日だ。仕事の関係で全員とはいかないが、順番に参加できるようにしているという。
「一月の最終土曜日に開いている気楽な会なの。そこであなたたちの婚約のお披露目もしましょう」
「いえ、お披露目なんて、そんな」
それに周防家には、病気だということを隠している真大がいる。
それでもパーティーを開くと言う栄子の無神経さに、まどかは頭が痛くなってきた。