諦めていた恋の続きを始めます
それに婚約は偽装しているけだから、オープンにされては困る。
「大丈夫よ。病院関係者ばかりだから、身内みたいなものよ」
栄子はまどかが遠慮していると思ったようだ。
「でも院長先生や悠真さんのお考えもあるでしょうし」
「あら、男の人たちは関係ないわ」
会場や食事の準備までこちらに任されているのだから、彼らに聞く必要はないと言う。
栄子はもう決めたつもりなのか「あなたもそのつもりでね」とあっさりしたものだ。
まどかは夜になって帰宅した悠真に栄子の話を伝えた。
今年も例年通りパーティーを屋敷で開くと知って、悠真もあきれた表情だ。
「あの人は何を考えているんだ」
病人がいるのにと、怒っている。
「そんなの不要だ」とも言ったが、念のために院長である真治の考えを聞くことにした。
すると「まかせている」と、いつも通りの反応だったらしい。
結局、パーティー好きな栄子の機嫌を損ねないことを優先することにした。
「まどかは、それでいいか」
「は、はい」
とうとう婚約者として、人前に出ることになってしまった。