諦めていた恋の続きを始めます
「事情があるにしても、すぐに別れるかと思ったんだ。でも指輪を見て驚いた。悠真からだろ」
「う、うん」
まどかの薬指に輝いているのは、和也から送られたものとは比べられないくらい大きなダイヤだ。
「俺だって結婚するとき選んだ立場だからわかる。ものすごく、その、高価なものだ」
「そうなの⁉」
きれいだとは思っていたが、宝飾品に疎いまどかは価値まで考えていなかった。
「有名なブランドの、大きいひと粒ダイヤの指輪だからな」と琉輝が驚く値段を教えてくれた。
それをまどかに贈るということは、悠真の本気度がわかると琉輝は言う。
「悠真はいいやつだ。それは俺が保証する。周防総合病院も立派な病院だ。だが、周防の家族のことは心配だったんだ」
大学時代からの付き合いだから、お互いの家庭のこともよく知っている。
しかも今は周防総合病院で働く立場だから、あれこれ耳にはいることもあるだろう。
「悠真が次期院長になるのか?」
琉輝はそれを一番気にしていたようだ。
このところ真大の姿を見かけないし、代診の医師が外来を担当している。
急に悠真が周防総合病院で働き始めたのも、理由があってのことだと考えているらしい。