諦めていた恋の続きを始めます
忘れたい過去
いよいよ式の日取りを決めて、退職する日を考えなくてはと思い始めたころ、和也からメッセージが届いた。
【大事な話があるから、いつものカフェで待ってる】
よく待ち合わせしている、病院から少し離れたカフェへの呼び出しだった。
何か急用かと思いながら待っていたら、いきなり大学の同期で小児科の看護師、葉子がまどかの目の前に座った。
少し小柄でかわいらしい顔立ちだから、子どもたちから人気があると聞いている。
驚いたことに、葉子はいきなり話しかけてきた。
「ごめんなさい、まどかさん」
まどかは返事ができなかった。
葉子とは大学でも病院でもグループが違ったから、あまりプライベートな話をしたことはなかった。
友人というより単なる同級生といった距離感の人だから、何に対しての「ごめんなさい」なのかわからない。
「妊娠してるの」
「え?」
「和也さんの子よ」