諦めていた恋の続きを始めます


カフェを出てからもまどかの頭の中はぐちゃぐちゃだったが、やることだけははっきりわかった。

真っ先に連絡したのは、兄の琉輝だ。

結婚が決まって喜んでくれていた母になんて言おうか、頭の中で何通りもシミレーションしたが答えは出ない。
申し訳なかったが、両親への連絡は琉輝に任せてしまった。

ひとりで暮らしている部屋に帰ると、すぐに和也の私物や誕生日などにもらったプレゼントをかき集めた。
ブランド物のハンドバッグ、プチダイヤのペンダント。二度と目にしたくないものばかりだ。

段ボールに詰めて送り返す準備をする。
ものすごいスピードで動けたのは、負のエネルギーが体中に満ちていたからかもしれない。
辛いとか悲しいとかだけではない。怒りまでが混ざった、もっと複雑な感情だ。

葉子と体を重ねるとき、和也に罪悪感はなかったのだろうか。
葉子が妊娠しなかったら、浮気を繰り返しながらまどかと結婚するつもりだったのだろうか。

考えたら吐き気がしてきた。

(気持ち悪い)

告白されてから、和也にずっと愛されていると思っていた。
まどかのためにと、プレゼントを選んでくれたはずだ。

(私が一番だと言ってくれたのは、うそだったの?)

和也とは、これからの人生を共に歩んでいけると思っていた。

交際している期間、自分は相手の何を見ていたのだろう。



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