諦めていた恋の続きを始めます
車の助手席には、種村が乗せられていた。シートを倒して横になったまま、顔をしかめている。
「穴吹先生に連絡したら、動けるようなら診療所まで連れてきてくれって頼まれたんだ」
「ありがとうございます」
それからのまどかの行動は早かった。
診療所からストレッチャーを出して、車のそばに固定させる。
「俺も手伝うよ」
悠真がスライドドアから種村を降ろすのを手伝ってくれた。
すぐに穴吹も姿を見せた。近いとはいえ、家から走って来たのか少し息を切らしてる。
「待たせたね」
「今、診察室に運んだところです」
穴吹が聴診器を出して心臓の音を確認し、悠真は呼吸や酸素飽和度を調べている。
「ルート確保して」
悠真から指示が飛んだ。
「はい」
「輸液の準備」
ふたりの医師の指示に従って、まどかは急いで準備した。
悠真は診療船で種村を診察をしたころもあったから、急な容態悪化が気になるようだ。