諦めていた恋の続きを始めます


悠真がどうやってまどかを探そうかとばかり考えてたある日、沙織が悠真のマンションへやって来た。

結婚生活は順調だと思っていたが、どうやら真大との夫婦生活に不満を募らせている。
頼むから話を聞いてくれと言うのだ。

気が乗らなったが、兄嫁だから仕方がない。
取りあえず玄関まで入れると、沙織は結婚生活への愚痴を話し始めた。

「あんな人だと思わなかった。仕事ばかりで、感情のないロボットみたい。私のことなんて二の次よ」
「まるで機械を相手にしているみたいで、味気ないの」
「お義母さんたら自分は遊びまわっているのに、私には仕事以外は出かけるなって言うのよ」

いくら広い屋敷とはいえ、両親との同居も嫌なのだろう。
真大の性格はわかって結婚しただろうと言いたかったが、火に油を注ぐことになるから黙っておいた。

「真大の仕事が忙しいのは当たり前だ。君だって医者なんだから理解してやれよ」

沙織にとって、結婚生活のすべてが理想と違っていたらしい。
幼い頃からちやほやともてはやされてきたから、すべて自分の思うようにいかないと気がすまないのだろう。

義母が目を光らせているから自由はないし、夫は構ってくれない。
おまけに周防総合病院での外来診療に加えて、マスコミでの仕事もあって多忙な日々だ。
ストレスもたまるだろうと、同情はする。だが真大との結婚は、沙織が自分で決めたことだ。


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