ホームラン王子と過ぎ去った青春をもう一度
「いいのかい?」
「はい。本当は、仕事も辞めたほうがいいんでしょうけど……。それは、できるだけしたくないので……」
「わかった。君の選択を尊重しよう」
「ありがとうございます」
社長は私の決断を受け入れてくれ、その日のうちに在宅勤務が許された。
ほとぼりが冷めるまでは出社する必要がないと指示を受け、さっそく荷物を纏めて帰宅の準備を進める。
「高藤! 待って!」
荷物を片づけて終えて席を立った私が廊下に出たあと、小出くんに声をかけられた。
彼は、この短い間に社長から事の顛末を見聞きしたらしい。
「なんで、教育係を辞退したんだよ!?」
こちらを責める悲痛な叫び声を上げた彼は、瞳を潤ませて問いかける。
「俺のこと、嫌いになった?」
ここで小出くんになんて最初から興味がなかったと言えるほど、私も薄情ではない。
あの日一緒に過ごした時間は、楽しい思い出として今も脳裏に焼きついているから――。
「はい。本当は、仕事も辞めたほうがいいんでしょうけど……。それは、できるだけしたくないので……」
「わかった。君の選択を尊重しよう」
「ありがとうございます」
社長は私の決断を受け入れてくれ、その日のうちに在宅勤務が許された。
ほとぼりが冷めるまでは出社する必要がないと指示を受け、さっそく荷物を纏めて帰宅の準備を進める。
「高藤! 待って!」
荷物を片づけて終えて席を立った私が廊下に出たあと、小出くんに声をかけられた。
彼は、この短い間に社長から事の顛末を見聞きしたらしい。
「なんで、教育係を辞退したんだよ!?」
こちらを責める悲痛な叫び声を上げた彼は、瞳を潤ませて問いかける。
「俺のこと、嫌いになった?」
ここで小出くんになんて最初から興味がなかったと言えるほど、私も薄情ではない。
あの日一緒に過ごした時間は、楽しい思い出として今も脳裏に焼きついているから――。