ホームラン王子と過ぎ去った青春をもう一度
「これからもゆっくり俺達のペースで、一歩づつ前に進んで歩いていこうな?」

 今まで2人は、亀のような歩みで徐々に距離を縮めてきた。
 結婚まで至るには、まだまだ時間がかかるだろう。
 ――それでも構わないと言ってくれた小出くんが自分を好きでい続けてくれる限り、私たちはゆっくりと関係を進展させていく。

「これからも、よろしくね」
「おう!」

 いつかまた小出くんが、元ホームラン王子と世間を騒がせたとしても――彼の人となりを知った私は、恐れずに立ち向かうだろう。

 今すぐに、声に出して愛を囁く勇気はないけれど。
 小さな恋の芽は着実に胸の奥深くで芽吹き、そう遠くない未来に大輪の花を咲かせるのだから――。
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