ホームラン王子と過ぎ去った青春をもう一度
「誰に対しても優しい王子様! しかもイケメン! もうすでに、有名プロ野球球団からスカウトが来てるとか! 年俸数十億はくだらないって話!」
「でもさ、怪我をしたら終わりでしょ?」
「真姫ちゃんって、夢がないよね……」
「そう? プロ野球選手って、選手生命が短いイメージしかない。貯金で生活するとか、大変そう」
数十億稼げるのは、若い間だけ。
能力が衰えたり使い物にならなくなったら、あっという間に仕事を失うのだ。
スポーツで食べていけるのは一握りの限られた人しかいないのに、あまりにも不安定な職業すぎる。
とてもじゃないけど、結婚したいとは思えなかった。
「まぁねぇ……。プロ野球選手って、食いっぱぐれのないアナウンサーとかと結婚する人、多いもんね」
「きっとあの人も、そうなるんじゃない?」
「ホームラン王子と結婚したかったら、まずはアナウンサーを目指せってこと!? そんなの無理だよ~!」
「好きな人と結婚したいから、アプローチに有利な職業を選ぶのはどうかと思うけど……」
呆れてものがいえないとは、まさしくこのようなことを言うのだろう。
どこか遠い目をしながらチームメイトに囲まれて笑みを浮かべるホームラン王子とやらを感情の籠もらぬ瞳で見つめていると、友人から質問を受けた。
「でもさ、怪我をしたら終わりでしょ?」
「真姫ちゃんって、夢がないよね……」
「そう? プロ野球選手って、選手生命が短いイメージしかない。貯金で生活するとか、大変そう」
数十億稼げるのは、若い間だけ。
能力が衰えたり使い物にならなくなったら、あっという間に仕事を失うのだ。
スポーツで食べていけるのは一握りの限られた人しかいないのに、あまりにも不安定な職業すぎる。
とてもじゃないけど、結婚したいとは思えなかった。
「まぁねぇ……。プロ野球選手って、食いっぱぐれのないアナウンサーとかと結婚する人、多いもんね」
「きっとあの人も、そうなるんじゃない?」
「ホームラン王子と結婚したかったら、まずはアナウンサーを目指せってこと!? そんなの無理だよ~!」
「好きな人と結婚したいから、アプローチに有利な職業を選ぶのはどうかと思うけど……」
呆れてものがいえないとは、まさしくこのようなことを言うのだろう。
どこか遠い目をしながらチームメイトに囲まれて笑みを浮かべるホームラン王子とやらを感情の籠もらぬ瞳で見つめていると、友人から質問を受けた。